コラム

ストリングのこと、
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最初の1本

テニス愛好家の方なら、老若男女問わず、
初めてのMYラケットは鮮明に覚えているのではないでしょうか?

私がテニスを始めたのは、はるか40数年前ウッドのラケットの時代…
中学の部活から始めたてのテニスの最中で、初めてテレビで見たウインブルドンの決勝は、ビヨン・ボルグ…
彼が手にしていたのは、「DONNAY ALLWOOD」。
黒いボディにカラフルなライン、❝DONNAY❞と大きく書かれた斬新なデザインのラケット。
それまでは母親のお古のラケットでしたが、「これが欲しいっ!」と親をなんとか口説き落とし、最初の1本がこのラケットでした。

でも何か違う物足りない…ボルグ自身はブラウンレザーのそれも普通の1.5倍くらいはあるであろう超ロンググリップ。
そこで後日ブラウンレザーを2本買い、途中継ぎ足して、なんちゃって超ロンググリップに改造、初めてのレザー交換でした。

その後、ウインブルドンの決勝は2年連続ボルグVSマッケンロー、たしか2年目の決勝のマッチポイントはマッケンローのボレーがボルグの逆を突き決まったような…
マッケンローといえば、Dunlop MAXPLY FORTが有名ですが、その前はWilsonのJACK KRAMER ProStaff。
私のラケットもこのラケットになっていました。

ある日、学校で壁打ちでスマッシュを練習していたら、妙な音・・・ラケットをみてもとくに気になるところもなく、でももう一度スマッシュを打ったら真っ二つに折れました(泣)
初めてラケットが折れるという経験をしました。

そして世の中ではグラスファイバーやアルミのラケットに加えて、カーボン、いわゆるグラファイトといわれる素材の高価なラケットがどんどん発売されていきます。
面が大きくてなんか邪道な感じがしましたが、全仏オープンで、マッツ ビランデルがグリグリのスピンをROSSIGNOL F200 Carbonというカーボン素材のラケットで打ちまくり、電撃的に優勝!
私の初めてのカーボン素材のラケットはF200になりました。

その後大学生になり、WilsonのProStaffが60,000円→48,000円→36,000円と下がり憧れのProStaff MIDになりました。

おそらくストリンガーなら、
初めて張ったラケットも印象深いのでは…??

私の場合はバイトしまくって買ったこのProstaffが最初に張った1本となりました。
バイト先のテニススクールで、先輩にやり方教わって約2時間(大汗)、ちょっと見た目はあやしい、でも思い出深い最初の1本となりました。

初めてのラケットから初めて張った1本まで、家の倉庫に眠っていたラケット達は、今はお店の開業とともにお店に飾ることにしまして、毎日一緒に過ごしています。
それを見たお客様との会話も楽しく、これも飾ってといってお持ちいただいたラケットも飾り切れないほど…
大好きなラケット達に囲まれて毎日奮闘しております。

筆者
宮島 徹(テニスユナイテッド)
店舗情報
東京都品川区東大井5-2-7
磯部ビル301
03-3450-3915

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