ストリンガーズ ライフ

ストリンガーの
一言

  1. HOME
  2. STRINGER’S LIFE
  3. MUTUA MADRID OPEN2023

MUTUA MADRID OPEN2023

今回は4月末~5月初めにスペインのマドリッドで開催されました「ATP1000・WTA1000ムチュア・マドリード・オープン」に、JRSAから梼木徹(岡山 フォレストヒルズ)さんと中村伸治(京都 テニスピット)さんがストリンガーとして参加されました。中村伸治さんに大会の様子お聞きしました。

Q :今回のストリンガーは何名体制でしょうか?また国籍は?
A :今大会はストリンガー13名体制で行っています。
ストリンガーは地元スペインが多く8名、フランス2名、日本2名、イギリス1名です。

Q :スタッフのコミュニケーション言語は何でしょうか?
A :我々に対しては英語で話しかけてくれますが、周りではスペイン語で会話をしています。
選手もスペイン語を話す選手がとても多いです。スペインの人はとても陽気です♪

Q :梼木さん、中村さんの参加日程はどのようなものでしょうか?
A :我々は4月20日に会場入りして5月1日が最終日ですが、大会は7日まで続きます。
大会も中盤から終盤になると選手も少なくなり、張り本数も少なくなってきますので我々は少し早めに帰国します。

Q :スペインのテニスの人気について感じることはありますか?
A :実情はよく分かりませんが、会場は平日でも多くの人で賑わっています。また多くのスペイン人選手が出場しているので人気は高いと思います。コロナが落ち着いて、テニスをする人も増え、市場自体が拡大しているそうです。

Q :何時から何時ぐらいの勤務でしょうか?
また、一日にどれくらいの本数を張るのでしょうか?
A :朝は7時にホテルを出て20分後には張り始めています。今回はとても忙しく、座る時間すらありません。終わる時間も遅く、日付が変わるのは当たり前、遅い日は午前3時ごろに会場を出ました。張り本数は多い日で40本以上張っています。

Q :グランドスラムとマスターズ大会の違いはありますか?
どちらがたいへんでしょうか?
A :マスターズシリーズも大会によって変わってくると思います。このマドリードでの男女共催の大会で、最大13人のストリンガーでは予選開始前からの10日間はまさにグランドスラムに劣らぬ忙しさが続きます。このマドリードの大会も、アンツーカでナイトマッチも組まれており、試合中の張り替えも多く、まさにグランドスラム並みです。

Q :オンコートはどれぐらいの頻度であるものでしょうか?
A :どのラウンドでも一定数のオンコートはあります。
1回戦、2回戦は試合数が多いので、試合が始まるとオンコートのラッシュになります。
張りに追われている時に、オンコートが入るのも当たり前です。その中でこなしていきます。

Q :マドリードの食事はどうでしたか?
ゆっくり食べる時間はありましたか?
A :会場外での食事は1度だけだったのですが、とてもおいしかったです。期間中の食事はほぼ会場のレストランで済ませましたが、全体的においしいと思います。パエリアなどのお米系のメニューもありましたが、やはり日本のお米が一番です。
今回は1日1食の日も何日もありました。

Q :海外トーナメントのやり甲斐とは何でしょうか?
また必要なスキルは何でしょうか?
A :会場の雰囲気、外国人ストリンガー、メーカースタッフとの交流、仕事の流れなど、日本では経験できないことも多いです。また世界で活動している選手やコーチたちと接することで多くの貴重なことを感じ取ることができ、ストリンガーとして貴重な時間を過ごせると思います。それと少しの英語が話せるともっと楽しく過ごせると思います。このような場で仲良くなった人と交流が続くと個人的な世界も広がると思います。

以上、中村伸治さんにインタビュー形式にてリポートしてもらいました。
このコーナーでは、JRSAメンバーの日常をこれまでの経験や過去の印象深いエピソードを中心にお伝えしていきたいと思います。
次回をお楽しみに。

 

筆者
日本ラケットストリンガーズ協会会長
中村 伸治(ラケットショップ テニスピット)
店舗情報
京都府京都市伏見区
御香宮門前町187

075-603-2422

 

STRINGER’S LIFE

STRINGER’S LIFE一覧